〈ポストコロナ時代の音楽活動-アジア〉 Vol.4

シンガポールからのレポート

シンガポール・ナショナル・ユース・オーケストラ(SNYO)は、今年1月にビクトリア・コンサートホールで開催された「ライト・トゥ・ナイト・フェスティバル」で、SNYO打楽器アンサンブルの演奏を成功させたことで、今年の幕開けを迎えました。

しかし、2月からはコロナウィルスの世界的な大流行への対応に伴い、オーケストラの活動はすべて休止しています。 リハーサル、コンサート、ツアーも中止となり、個人レッスンをオンラインに移行しました。 また、青少年オーケストラの諸関係団体との交流訪問も延期しました。

4月、シンガポール政府はコロナウイルスの感染拡大を抑制するため、学校や職場の閉鎖などの対策を講じ、2ヶ月間、移動や集会をさらに制限しました。 この間、SNYOでは毎週「ハング・アウト・ウィズ」シリーズを立ち上げ、ゲストスピーカーを招いて、音楽に関する旅行や経験をメンバーとオンラインで共有しました。 ゲストスピーカーは、指揮者、プロの音楽家、アートマネージャー、音楽事業主、音楽療法士など、様々な職業の方が参加されました。

また、ジュニア・オーケストラ、シンガポール・ナショナル・ユース・シンフォニアのために、ビデオ投稿による初のオンライン・アセスメント(審査会)を行いました。その後、全員がバーチャルで集まって審査報告会を行い、副指揮者のリン・ファン氏がメンバーのよくある失敗や、練習や演奏を改善するためのヒントを共有しました。 メンバーはまた、このオンライン評価から学んだことを他のメンバーと共有する機会を得ました。

今年の初めには、SNYOの「バルトーク:舞曲組曲」の演奏をYouTubeチャンネルにアップしました。 リハーサルが延期になった後、メンバーのために鑑賞会を開き、過去の演奏会で演奏した2つの演奏;エルガーのエニグマ変奏曲とチェロ協奏曲を更に公開しました。

Facebookページでは、医療現場の最前線で働く人たちへの連帯と感謝の気持ちを込めて、ハロルド・アーレンの「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」とフランシス・マクベスの「Let’s Give Them A Hand(彼らに拍手を送りましょう)」の録画ビデオを公開しました。 自宅で録音したものを使ってビデオを制作するのは初めてのことで、私たち全員にとって新しい経験となりました。 下の画像をクリックすると動画をご覧いただけます。

今後近いうちに、小編成のアンサンブルのリハーサルや、その他の充実したワークショップができることを楽しみにしています。 また世界中から集まった友達に会い、一緒に音楽を作ることができる日を切に待ち望んでいます。

みなさまも、お気をつけて、安全にお過ごしください。

SNYO Percussion Ensemble: Let's Give Them A Hand

In solidarity, with gratitude to all the men and women who keep Singapore moving. Thank you!

Let's Give Them A Hand
by Francis McBeth
performed by the SNYO Percussion Ensemble

Our SG #SGUnited #stayhomeforSG #SNYO

Singapore National Youth Orchestraさんの投稿 2020年5月15日金曜日

「Let’s Give Them A Hand (彼らに拍手を送りましょう)」

SNYO String Quintet: Munnaeru Vaalibaa

Happy 55th National Day Singapore!

The SNYO String Quintet performs Munnaeru Vaalibaa in celebration of youth & our nation’s 55th year of independence on 9th August!

#NDP2020 #TogetherStrongerSG #OurHeartForSG #SG55

Singapore National Youth Orchestraさんの投稿 2020年8月7日金曜日

「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」